まず最初に初サーキット終えた感想ですが、劇場版ドラゴンボールでブロリーにボコボコにされて完全に戦意喪失したベジータの気分です。
おしまいだぁ…
なぜヘタレ化したか説明しますと、ワイをサーキットに行こうと誘ってくれたKWSKおじさんから今度スパ西浦行くから一緒に来いやとお誘いを受けたのでサーキット処女なナナフシくんは言われるままホイホイ着いていってしまった。
ようやくオーダーした皮ツナギの出番だな！バンクセンサーの端くらいは削れるかな？などと当時のナナフシくんはまさに調子に乗っていた。この後訪れる悲劇に打ちのめされるとも知らずにな…
今回初めて皮ツナギ着てバイクに乗ったが、脱力した状態でも乗車姿勢がある程度固定されるので案外疲れるというような事は無かった。流石にロンツーともなるとツナギ自体の重さやバイク降りた後の動きづらさで体力持ってかれると思うが日帰りツーリング程度なら皮ツナギ着るのもアリなのかな。但し周りの目を気にしない屈強な精神を持つ者に限る。
東名高速と下道合わせて一時間くらいでスパ西浦に到着。海沿いにあるサーキットなので風がキツゥイ！
コース説明
ホームストレートから左へと3連続でカーブ、カーブは下り勾配となっておりブレーキが難しい印象。そこから高架下のトンネルを抜けてシケイン。その後は連続でヘアピンが続きホームストレートに戻るという後半になるにつれて難易度が高くなるコースだ。
施設の中は案外綺麗で自販機はもちろん弁当もあるので一日中いれる。そんなこんなで初めてスパ西浦を利用するライダーへの講習会の時間になる。
内容はスパ西浦の走り方やフラッグやシグナルの見方、走行できるバイクや車の状態や走行時の格好などで約40分間の説明ビデオが流される。今回受けたので次回来るときは受けなくて良いし、MFJ国際、国内、フレッシュマンライセンスや鈴鹿や富士スピードウェイ等のMFJ公認サーキットのライセンスを持っていれば受講は不要である。
講習が終わり外へ出ると我々と同じ時間に走るバイクもといトランポがピット前に止まっていた。自走組は我々だけで他全員トランポで来てるんですがそれは… 
ピットにinしているバイクは全てタイヤウォーマー装備、ほとんどナンバープレートも付いていない。この時点で既に俺なんかが来るところではなかったと考え始めるようになる。
今回養生テープをしているがスパ西浦はガラスで出来ているヘッドライト等以外は養生不要である。でもやっておいた方がなんかレーサーぽくてカッコいいやん？
そして遂に時間になりコースインするのだが開始5分ほどでいきなり転倒が発生しレッドシグナルでピットイン、その後また再開するもまたもや転倒でピットインと思うように進まずワイ自身も目の前で転倒を直視したもんだから完全にビビりモード突入。シケインの切り返しで強風に煽られフロントタイヤが持っていかれるし100kmも走っていないツルツルなS22はクッソ怖いし、それに加え絶対に転けたくない(鋼の意志)が発動し恐ろしくてブレーキングや目線、基本となる力を抜くことも一切出来ていなかった。
俺チンカスに… 俺チンカスだった…(遅すぎる気付き)
そしてラスト10分ほどになるとせめて他の人がどのように走っているのか見てみるぞ！と自分のことも出来ていないのに他人の観察を始めたもんだからホームストレートでのブレーキタイミングをミスってグラベルに突入しました(当然) 幸い転倒はしなかったがグラベルが柔らかすぎて自力で脱出出来なかったのでスタッフの人たちに押してもらいましたとさ。
曲がりきれないと判断してから一直線にグラベルに進入した事は誉められていいと思う(低次元赤ちゃん)
まだ時間はあったけどこれ以上走るのは他の人の迷惑になると考えて走行は終了。他のライダーさんから「俺は最初もっとひどかったよ」とか「自分は新車で買ったバイクで速攻転けた」とか慰めのお言葉を頂いたりしたが、今の自分の下手さ加減に嫌気が差し走行終了直後は本気でバイクやめようか考えていた程。
まるで初心者が無料単発ガチャでSSR装備引いて調子こいてオンライン覗きに行ったらボコボコにされたような１日だった。ちょっと速度出すことに抵抗ないからといっていきなり大きなサーキットに行くとメンタルへし折られるな。ん？それはお前だけだって？ いやもう全くもって仰る通りです。ここで下手を自覚して上を目指すか、打ちのめされて引きこもるかは本人次第やぞ。
ワイの糞なライディングに耐えてくれたカタナくんに労いの洗車とワックスがけ。ここで気持ちを新たに俺はバッテリーを外し、ガソリンを空にしてそっとシートを被せるのだった…
